読書日記 この人は畳の上で死ねないだろう… まさにそう予感させる書き手だ。 実際、著者中島らもは、階段から落ちて脳挫傷で亡くなった。 小説のヒーローで言えば、レイモンド・チャンドラーが創出したフィリップ・マーローなど、畳の上で死ねないタイプ。 「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きる価値がない。」 というのは… コメント:0 2025年04月16日 本 エッセイ 続きを読むread more
ワイルドサイドをほっつき歩け ブレイディみかこ著「ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち」を読んだ。 著者は「テルマエ・ロマエ」がヒットして広く知られるところとなったヤマザキマリと同世代(著者は2年年上)。 本書には解説編としての第2章がもうけられており、「英国の世代にはどんなものがあるか」のジェネレーションXに日本人ではあるけ… コメント:0 2025年04月08日 本 エッセイ 続きを読むread more
雪国の風景 雪にまつわるエッセイを読んでいて、雪の情緒的、審美的面だけをクローズアップしがちな都会生活の脆弱性を思った。 昔は東京でも軒先に氷柱が下がり、一晩放置したバケツの水が凍った。 小学校の登下校時には、霜柱が解けて、靴底に泥が厚く付着したものだ。 その泥の厚みを比べ合っては、わけもなく笑い転げていた時代が懐かしい。 そもそも霜柱… コメント:0 2025年03月09日 本 エッセイ 続きを読むread more