残暑お見舞い?

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お元気ですか?
習慣的に思わず残暑見舞いという言葉が出ますが
二十四節気ではすでに白露。
太陰暦から太陽暦へ、さらに地球温暖化のせいで、「暦の上」と現実の季節がますますずれてきました。

気候変動というネガティブな要素が私たちの思考を停止させがち…
宇宙船地球号よ、どこへ行く

ベランダのガラス戸を開けたのは朝5時半。
すでに生暖かい空気を感じて、30分だけ外気を入れることにしました。
冷たいコーヒーを飲んで、再び横になり、20分ばかりのウォーミングアップ。
これが毎朝の儀式になっていますが
昨年同日の日記には
「さすがに朝夕涼しくなった」
と、記しています。
新聞には2年続きの観測史上最高気温、と報道されていますが…

世界10月号に「核危機の人新世」と題した特集が組まれ、三篇の論考が掲載されていました。
今夏の酷暑から、ともすれば温室効果ガスに論点が絞られがちですが
持続可能性という意味では、核のゴミも、それと同等か或いはそれ以上の喫緊性を要した問題なのは言うまでもありません。

不思議と最近しばしば思い出す会話があります。
確か旅行中、電車に乗り合わせた、鉱山師を名乗る男性の言葉。
原発の問題点は海水温の上昇ですね。と

学生時代、日本は公害列島でした。
私は化学科に在籍していましたから、友人たちはみな、これから社会に寄与する仕事に従事できるとは思えず、ある種の無力感にとらわれていました。
原発だって当然のことながらクリーンエネルギーであるとの認識は皆無でした。

世界10月号の、将来の核兵器使用の危険性を提示した報告書をあげ、1954年のマーシャル諸島ビキニ環礁で行われた核実験に言及しています。
第五福竜丸事件として日本ではよく知られています。
たまたまマグロ漁船として操業していたがゆえの被害でしたが、そもそも最初からマーシャル諸島に住んでいた人々の被った非人間的扱いは、世界人権宣言(1948)に悖るものでした。

世界人権宣言は、昨日ホームで上映された「坂の上の本屋さん」に出てきます。
人間として差別されてはならない存在が、実験動物並みかそれ以下に扱われ、無視される…
地球温暖化も放射性核廃棄物も、差別の問題抜きには語れないことを今一度再確認しておきたい。





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