となりのトトロの病院で
今朝は、五時半で26℃。
これでも涼しい、と感じる今年の夏。
皆さま、いかがお過ごしですか?
一昨日、かかりつけの病院に行ってきました。
ここはジブリの「となりのトトロ」で七国山と称している八国山にある病院です。
「いいところだろう」
故主治医が満足そうに言っていたのを思い出します。
「となりのトトロ」ではサツキとメイのお母さんが入院していた病院のモデルとも言われています。
玄関脇の道を上ると、すぐ尾根道にぶつかります。
左手に西進すると西武園。
リハビリ入院中は毎夜決まった時刻に遠くから花火の音が聞こえてきました。
残念ながら花火そのものは山に隠れて見られませんでしたが。
この日は、一週間前の診察予約を、台風を恐れ、日延べしたのです。
付き添ってくれた友人は、この病院が大好きだと言い
前回撮った写真を見せてくれました。
木製の横板張りの白い外壁が、懐かしい昭和の面影。
乳がん検診などを行う棟で、私は入ったことはないのですが、エレベーターもないとか。
山腹に建ち、内科と整形外科のある棟とリハビリ棟を長い廊下で連絡する造りになっています。
老朽化の目立つ部分もあり、建て替えも検討されていることでしょう。
この懐かしい昭和の雰囲気を保って欲しいとと思います。
すべての科がそろっているわけではないので、他科受診が必要となった時は、となりの新山手病院に紹介されます。
となりのトトロの七国山病院のモデルになったのはこちらだという説もあります。
社会福祉法人である白十字病院の歴史はとても興味深いもので、福祉を原点として出発した病院であること。
炊き出しから始まったという話を耳にしたこともあります。
「看護と介護のハーモニー」をうたっているのが
専門化、分業化が進み、連携不足に陥りがちな昨今の病院事情からすると、時代に逆行して、厳しい奮闘を余儀なくされているという印象を受けます。
待ち時間に友人の話を聞くと
病院経営の難しさから昨今閉鎖という事態に至る病院もあるとか。
高度な医療を国民皆保険制のおかげで受けられる反面、保険行政の逼迫は周知の事実です。
私の不満は、以下の一点に尽きます。
白十字病院は、「整形外科人工関節センター」を標榜する部門があるにもかかわらず、設備がないためにできない手術があり、他院に紹介されるケースがあることです。
人工股関節の入れ替えという、私の場合がそれで
他院との連携が必ずしもうまくいかず、リハビリ転院後も、術後の不調を診てもらうために、コロナ禍に病院から病院へ長距離の外出するはめに陥りました。
外来診察のこの日、血液検査、内科と整形外科の受診がスムーズに終わったのも、患者が少なかったからです。
高度に専門化された病院も必要でしょうが、患者を看護と介護の両面から総合的にサポートする病院も大切です。
費用対効果という側面からもその方が合理的だと思います。
リハビリ入院中に、作業療法士に、老健(介護老人保健施設)を申し込んでおいてはどうか。
と提案されたことがあります。
入院期間が厳しく制限されるなか、日常生活に復帰できるまでの回復は望めない
という判断からだったと思います。
手術が済めばそれで終わり、というのではなく、以後命の尽きるまで、リハビリが続くのですから
一貫した指導と観察が行われる医療体制を望みます。
制度設計を含め、厚労省に期待できるでしょうか…?
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