春到来 ホームより近況報告

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えらくなんかなりたくない
それが、昨今の若者から聞かれる、珍しくない職業観、生活信条ではないだろうか。
名ばかり店長、名ばかり管理職…
トップダウンの命令に唯々諾々と従いながら、報酬は果たしてその激務とストレスに見合ったものだろうか…
人生の喜び、仕事の醍醐味、余暇の充実…とは何だろうか。
過去の価値観に疑問符を突きつけ、冷静に判断できる若者たちがいる。

この地に越して来た時、岡本かの子の生地が近いことが、その作品を再読するきっかけになった。
最も心に残った言葉は「太郎への手紙」のなかの一節にあった。
パリで画家としての地歩を固めるべく奮闘する息子岡本太郎に宛てて書き送った手紙である。

かの子は太郎に対して、えらくなんかならなくてもいいと思う、と言う一方、
この世を支配している人間が必ずしも立派な人格者ではないことを身通す慧眼が、彼らの下につくことの無念を思わないではいられない。
かの子の情熱と洞察力は、この世での立身を必須とするのだろう。

愉しく生きていられればいい
A嬢も、自分の理想と業績の狭間で悩む上司を間近に見ているが故に、そう考えるらしい。
一見、軽佻浮薄な印象を与える言葉のかげに、彼女の苦悩もにじみ出る。
明るく振舞うその背後に、ある種の諦念が見え隠れする。

当ホームでも大風呂の入浴時間をめぐって入居者とホーム側の間ですったもんだがあった。
それもトップダウンの弊害によるものだった。
そろそろ2年近くの入居によって、見えてきたものが、諦めに変わる頃だ。

利点や長所は空気のように享受するが、短所が目につくようになった。
差し支えないところで、老人ホームの問題点について報告できればと思う。


※ 冒頭の写真
  3/13 ガラスの花器が涼しげな、春らしいアレンジ
  サクラ、チューリップ、クリスマスローズ、六条麦

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3/12 昼食は屋内で
チキンカレー、海老サラダ
 
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3/14 日曜日の朝食 食パンはチェリー入り


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サクラ、菊、オクロレウカ


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3/14 日曜日、春の日差しが惜しくて、昼食もテラスで頂きました。
ワンタン麺、トマトのじゃこ和え、マンゴープリン

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