近況報告 リモートで介護はできない

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2週間近く実家に滞在した後、ホームに帰還したのが9月末。
その翌日妹から電話があった。
骨折しちゃった、の第一声が力なくかすれている。
え~っ、と驚くと同時に、正直困ったなと思った。
というのも今回実家に戻ったのは、私自身股関節の痛みが気になって、通院が目的だったからだ。
とはいえ、入院した妹はともかく、母を家に一人で残しておくわけにもいかず、翌日タクシーでUターンすることになった。

妹の骨折は、脚立から足を踏み外しての事故だった。
よせばいいのに、庭木の剪定作業中で、通りかかった人が救急車を呼んでくれたそうだ。
レントゲン写真を見ると、大腿骨にもののみごとに亀裂が走っている。
手術の結果は良好で、無事今週末に退院することになった。

母は物忘れが激しく、一人で留守番ができる状態ではない。
大丈夫よ、あなたが帰っても、などとのんきなことを言っているが、一人だと何も食べないでいる。
たださえ不調な私が、今まで妹がこなしていた家事を代わってするのだから大変だ。
食事そのものは、コロナ禍に学び、様々な宅配サービスが出てきて、問題ないと思っていたのだが…

この現実に直面して、ホームでの生活が至れり尽くせりだったことに今さらながら気がついた。
食事はダイニングに用意される。
ということは、食材の買い物もしなくていいし、皿洗いもなく、何よりも生ごみが出ない!ということだった。
宅配便が届けば、スタッフが部屋まで届けて、梱包を解き、品物を所定の位置に収めると、さっさと包装材を処分してくれる。

一番困ったのは、生ごみの処理だった。
サステイナブルな生活と言えば、聞こえはいいが、コンポストで生ごみをたい肥にする作業に慣れない私は困惑した。
結局、妹が家事をできるようになるまでは、燃えるゴミといっしょに有料ゴミ袋に入れて収集してもらうことにした。

それにも増して頭を痛めたのは、母に入浴してもらうこと、デイサービスに行ってもらうことの難しさだった。
(高齢者が入浴したがらないのは一般的な傾向らしい)
家事も介護も一日として休むことができない。
今まで通り、介護サービスも社会福祉協議会のサービスも利用した上、友人やいとこにも手伝ってもらった。

今後さらに介護スタッフの人材確保が難しくなるのは確実だ。
これについては後日報告することにして、まずは三日後に退院する妹を迎え入れる準備をしなくてはならない。


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冒頭の写真は、ホームロビーに飾られたアレンジ
アジサイは南半球から到来したもの。グラジオラス、ドラセナ、アレカヤシ。
一方、実家の庭は荒れ放題。40年来の付き合いだった植木屋さんが廃業してしまい、まだ後任が決まらないからだ。
枯葉がテラスにはらはらと舞い落ちる。
廃園の趣がいっそう濃厚に、秋の気配を伝えてくるようだ。    ’20.10.22

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