「糖質過剰」症候群 を読んで

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様々な健康法や食事療法が喧伝されたと思ったら、たちまち新しい理論に取って代わられる。
特にダイエットの分野では、その変化が激しいようだ。
コレステロール値を気にする人は多いが、食事に含まれるコレステロールと血中コレステロールは無関係であることがわかり、今では鶏卵は二日に一個までと厳密に制限することは少なくなったのではないか。
また悪玉コレステロールと呼ばれるLDLも、炎症を伴わなければ、直接心筋梗塞につながることはないという。
むしろ、不足する方が危険というのが最近の考え方である。

このようにコレステロールひとつとってみても、新たな知見が提出されると、厚労省の指導までが変わってくる。
専門家の意見であっても、安易に惑わせられないようにしたいものだ。
(今度のコロナで、あらためて肝に銘じたことではないだろうか)
とはいっても、加工食品が容易く手に入り、特に糖質を多く人類が摂取するようになった歴史がまだまだ浅いことを考えると、著者の主張に少なからず同調したい。
理論的根拠となる論文をひとつひとつ明記する姿勢に共感した。

本書は必ずしも、糖質過剰がほとんどすべての病気の根源だと主張しているわけではない。
肝は後半部に要約されており
病気の治癒を目指す医療が、研究段階から資本の論理に汚染されており、医療ビジネス化している現状を告発しているのだ。
糖尿病の専門医は何故、糖質制限食を否定するのだろうか…

薬に関しても、医薬分業となってから、患者本位の処方がされるようになったかというと、むしろ逆行しているのではないか、と思えるケースがあまりに多い。
医師は薬剤師のチェックに頼り、安易に薬を増やしていないか。
薬の相互作用はほとんど検証されていないという。
「お薬手帳」がどれほど活用されているのか、疑問である。

医療が資本主義に馴染まない分野であることは今さら言いたくはないが
患者の治癒と健康増進のために薬や検査を減らした方がよい場合には、そのような対応にも点数をつけるべきだろう。

医療を患者自身の手に取り戻すにはどうしたらよいのか…
私も、以前より糖質を減らした食事を意識するようになった。


※ 冒頭の写真は8月28日にアレンジされたもの。
  時節柄、花材も少なく、花の持ちもわるいということです。
  シンビジウム、ケイトウ、アルストロメリア、デンファレ、タニワタリ

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フウセントウワタ、クルメケイトウ、カーネーション、ハイビスカスの実


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ヒマワリ、アルストロメリア、アンスリウム、パイナップル、


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「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因
          清水泰行 著  光文社新書(’19.5)

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