ぶどう膜炎 その後
「ぶどう膜炎」?どこかで聞いたことのある目の病気。
近くの眼科ですぐに診断が下り、緑内障に移行するようなことがあればそれに対応する治療をしますから、と言われ、びっくりした。
膠原病、悪性リウマチ、腫瘍などの原因があげられて、さらに不安が増幅する。
そもそもの発端は、いわゆる飛蚊症が酷くなって、気になる小さな黒点が増え、煙のようなものが邪魔して視界がかすむようになったことだ。それも急速に。
眼底に出血痕が見られ、それが前記の原因が疑われる理由だった。
ネットで調べたところ、「ぶどう膜炎」を発症した時の状況を避けることとある。
ストレスが引き金になるのは、他の病気と同じだ。
日記を繰ってみると、疲労感・倦怠感強く…、と記されている。
そこでさっさと休息をとればよいものを、あえてルーティーンをこなしている。
反省しても早々にもとには戻らない病気のようなので、しばらく目薬による治療を続け、様子をみることにした。
主治医は順天堂医院、それもお茶の水の本院をすすめるので、紹介状を書いて頂いて、眼科を受診。
順天堂は膠原病内科の患者を多く診ているので、余病である眼科の病気についても詳しいはずだ、というのがその判断理由だった。
春の雪が降り積り、その雪が夜半の雨ですっかり消えた翌朝、再診のためお茶の水へ。
休日明けで大学病院はひどく混んでいた。
2時間近くも待っただろうか。
症状は2週間前の初診時と比べて悪化していないと言われたが、良くもなっていないということだ。
眼科のI先生は、重篤な原因がある場合をおそれ、総合診療科への紹介状を書いてくれた。
待ちくたびれて、他科の受診をすすめられたら改めて出直そうと考えていた私は、一刻を争うような先生の言葉に促されて原因究明のためその日一日を費やす覚悟をした。
総合診療科は午後3時からの診察だったが、昼食をとる時間もなく、酸素飽和度、体温、血圧など計った後、
まるで学生のような若い先生の診察を受けることになった。
大学病院だから教育機関としての役割もあるので、この際、疑問点は明らかにしておこうと考え
血液検査結果を見ながら、先生のご意見を伺った。
途中でもうお一人の先生が加わり、「免疫再構築」という最近の医学情報にも触れられた。
詳細は省くが、総合診療科での結論は、心配すればきりがなく、このまま様子をみようということだった。
医師と話し合っていてわかるのは、医学にはまだまだ未解明の膨大な荒野が残されており、医学体系はその一部をカバーしているに過ぎないということだ。
医師は見逃しをおそれ、患者を関連のある専門医へと送り込む。
これがいわゆるたらい回しと言われるのかもしれないが、複数の医師の意見を総合して以後の治療方針を最終的に決めるのはやはり患者なのだ、という思いを強くした。
患者よりはるかに多くの知識を持っている医師の助けを借りて、気長に「ぶどう膜炎」と付き合って行こう。
友にすべきものは薬師と、リアリストの兼好法師も言っている。
度はあまり進んでいないと言われたが、眼鏡市場で「近・近眼鏡」をあつらえ、パソコン作業を再開することにした。
※ 写真は内容とは無関係です。
2月14日、ハーベストクラブ熱海伊豆山より眺めた朝日
この記事へのコメント
今回のぶどう膜炎も、最先端の治療を受けておられるのだと思います。
でも、身体の不調は気持ちまで滅入ってしまいます。
早く、回復されますように!!
紹介状を持参して、ドクターからドクターへと放浪しています(^^;)
病院嫌いでしたがこの際、医師と病院のウォッチングを楽しんでみようか、と。