正宗白鳥を読む 正宗白鳥の文章を「音楽のようだ」と評したのは小林秀雄だ。 書かれている内容以上に、文章の流れに滞りがないことは、白鳥の人柄を語っている。 けれんみがない。 客観的な描写に作家の誠実さが感じられる。 これはよく言われるニヒリスト、シニシズムを隠そうともしない客観描写なのだ。 白鳥を読もうと思い立って、すでにだ… コメント:0 2024年09月26日 読書 エッセイ 続きを読むread more
小説を読む、ことばを書く 金井美恵子エッセイコレクションより、タイトルのシリーズ3巻目を読む。 出版不況が言われるようになって久しい。 最近になって、メディアは、読書人口の確実な減少を伝えている。 そもそも長い文章が嫌われる。 結論は何なの?と、先を急がされる。 こういう時、人は話者のあるいは筆者の何を見ているのだろうか・・・ 何… コメント:0 2024年09月22日 続きを読むread more
さよなら肉食 気候変動の処方箋 食事療法の一つとして、肉食を絶つことを勧める内容を想像して本書を手に取った。 ところがさにあらず。 人類が抱える喫緊の課題、気候変動の処方箋を具体的な「肉食断ち」に求める啓発的な書物だった。 このような論にありがちな独断と偏見を排し、データを読み解き、未来予測を行った、相当誠実な論考だと思った。 地球環境に及… コメント:0 2024年09月21日 エッセイ 料理 続きを読むread more
近況報告 Less is more 新聞の大見出しは、核拡散、東京都心部の地価の上昇、読書人口の減少 ・・・etc. を伝えている。 新聞の読者は、ことさらネガティブな情報を拾っているわけではない。 特に今、ロシアのイラン、北朝鮮との軍事協力による核拡散が憂慮される。 しかし、その前に気候変動が、私たちの脳みそを強く圧迫し続けている。 解決策を探る… コメント:0 2024年09月18日 続きを読むread more
残暑お見舞い? お元気ですか? 習慣的に思わず残暑見舞いという言葉が出ますが 二十四節気ではすでに白露。 太陰暦から太陽暦へ、さらに地球温暖化のせいで、「暦の上」と現実の季節がますますずれてきました。 気候変動というネガティブな要素が私たちの思考を停止させがち… 宇宙船地球号よ、どこへ行く ベランダのガラス戸を開けた… コメント:0 2024年09月08日 映画 エッセイ 続きを読むread more
「15年後のラブソング」(2018) ホームの上映会にて ヒロインのアニーは、亡父から郷土史博物館を引き継いでいる。 (この建物が、イギリスの港町サンドクリフというところにあって、いい雰囲気) 共に暮らすパートナーのダンカンは、ロック歌手タッカー・クロウのファンで、彼のファンサイトを運営している。 タッカー・クロウは1993年以来、表舞台から姿を消し、伝説的な存在と化している。 この三… コメント:0 2024年09月01日 時間 続きを読むread more