ミステリーの人間学

これから一体何を信じて生きていけばよいのだろう・・・? 10代の若者を襲う困惑でも社会人一年生の戸惑いでもない。 これが初老の女の嘆きなのだから、さまにならない。 意地でも生き抜く気構えを示さなければならない時に、青臭い絶望感に取りつかれる。 ほんと!残りの人生に、わずかでも意味を見出そうとすれば、たちまち青…
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ミステリに魅せられて 世界推理短編傑作集6

「世界推理短編傑作集6」は、江戸川乱歩編の5巻に戸川安宣が加えた補遺としての最終巻である。 巻末の解説に、新訳が次々に登場するかげに、名訳が姿を消すのを惜しむ気持ちが述べられている。 訳者に対するリスペクトを表明した拾遺と言えよう。 時代の流れのなかで、新訳によって旧作が生まれ変わる。 作者はもちろんのことだ…
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「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件

  本記事を世界5月号と6月号誌上で読んだ。 「ALS嘱託殺人」は2019年11月に起きた事件で、当時大きな反響を呼んだ。 ALSという難病の酷さを知れば、それに同情する医師の犯行も善意と捉えられ兼ねない。 賛否両論あるだろう。 本記事は2024年3月に下された京都地裁判決を受けて書かれたものである。 医師…
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レベッカとは誰か?

女は決して自分の自然な姿を見せない。なぜならば女は、自然から生みつけられたままでも、きっと人から好かれるものだ、というふうに考えることのできる男ほどのうぬぼれがないからである。 ゲーテの言葉である。 うぬぼれがない、というより、今の言い方をすれば、自己肯定感の低さということになろうか。 しかし、この男女の違いを…
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オリーブオイル・セミナー  

週末に新緑フェスティバルと題して、コンサート、セミナーが開かれました。 ロビーの各ブースでは、花やドーナツ、革小物などの販売もあり 入居者のご家族や近隣の方たちも楽しまれていたようです。 11日、土曜日には、「異邦人」のヒットをとばした、久米小百合さんが来て、オリーブオイルについての講演が行われました。 久保…
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「紅麴」サプリ事件の深層 を読んで 世界6月号より

(サプリも)少し整理しなくちゃ と言うくらい、その人はずいぶんたくさんのサプリメントを飲んでいたようだ。 いかにも効きそうなキャッチコピーや体験談が、テレビなどのメディアにあふれんばかりに紹介される。 ついこの間、紅麹由来のサプリメントによるものと思われる健康被害がニュースになった。 まだ因果関係は明らかにな…
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事実と虚構の間 世界推理短編傑作集5

事実は小説より奇なり、というがさらに穿っていうと、事実は小説より冷酷だ、というべきだろう。 事実は悲劇に対して哀悼も捧げない。 ワールドニュースの切り取られた映像からでも十分それが分かる。 フィクションの世界は、最初から嘘と分かっているので罪がない。 推理小説の世界にたとえバイオレンスがさく裂していようと、こ…
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